女性の不調(婦人科・PMS・生理痛・更年期)と漢方

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女性の不調と漢方

女性の不調と漢方

漢方薬は細かい症状や体質によって複数の処方から選択致します。ご自身に適切なお薬をお探しの場合はお気軽にご相談下さい。
生理痛(月経痛)やPMS、婦人科系に関する漢方(中医学)からの解説やアドバイスをまとめました。

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月経は痛くて当たり前……ではありません

女性にとっては大切な、それでも憂鬱な月経。痛みが辛くていつも鎮痛剤を服用して乗り切っている、という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか? 「生理に痛みがあるのは仕方がない」というのはなかば常識のように通っています。 鎮痛剤も緊急避難の選択肢のひとつではありますが、はたして根本的な解決なのでしょうか?

漢方や中医学において、月経は「痛みがない」のが本来

漢方や中医学においては、月経は「痛みがない」のが本来の状態であると考えます。下腹部や腰に重だるさを感じたり、少々の憂鬱さやごく軽い痛みを感じる程度ならともかく、 強い痛みや、時には仕事や家事を普段通りに行えないレベルの(精神的なものも含む)つらさは、自分の体からの何らかのサインととらえてあげるのが良いでしょう。

デトックスチャンス:月経を前向きにとらえよう

月経は、女性にとっては排泄のひとつであり、月経血が完全に排出されることによって、子宮の中も、体全体もきれいに掃除されることになります。 この状況を前向きにとらえれば、月に一度のデトックスチャンスともいえます。
体調を整えて月経を待ち、ゆったりと月経期を過ごし、女性の皆様が爽快な気持ちで次の1カ月を迎られることを目指しましょう。

女性の健康キーワード 「気血」の管理

女性の健康の根幹である月経の管理で最も大切なのは、「気血」の管理を意識することです。

血(けつ)
漢方や中医学では「けつ」読みます。気ととも体中を巡って潤いと栄養分を与えてくれる存在でもあります。血は、言わずもがな、月経期に不足します。普段より血の足りない「血虚」状態であると、月経期の消耗はひとしおです。
気(き)
「血」を体に巡らせてくれるエネルギーのようなものを、「気」と呼びます。体温を保ったり内臓を正常な位置に保つなど、からだの生理機能を維持します。

気血の状態によって起こる身体への影響

もともとの健康な状態「元気」であれば、気が血を運んで体内を巡らせ生命活動を行っているのですが、栄養不足や過労、睡眠不足、そのほか肉体的・精神的消耗などで「血虚」や「気虚」の状態に陥ります。 「血虚」や「気虚」、あるいは精神的なストレスで鬱滞して起こる「気滞」などにより、血の巡りも滞った「お血」の状態を生じる こともあります。

気血の状態ででおこる症状例
「血虚」+「気虚」=(気血両虚)
貧血、めまい、血色不良、疲れやすい、だるい、冷え性、むくみやすい、経血量が少ない
「気滞」+「お血」=(気滞血お)
月経前のイライラ、肌のくすみ、慢性的な頭痛、肩こり、粘度が高い(ときにレバー状の)経血

月経前緊張症(PMS)と漢方

月経の2週間~数日前あたりからの不調(下腹の痛み、乳房の痛み、頭痛、むくみ、憂鬱、イライラ、過食)に悩まされる、 いわゆる月経前緊張症、PMSと呼ばれる症状があります。さまざまな要因から起こる女性ホルモンのバランス異常によるもの と考えられています。
よく使われる処方としては加味逍遥散がありますが、体質によっては、桂枝茯苓丸当帰芍薬散をお勧めすることもあります。 また、血府逐お丸も、血おを解消しつつ気の巡りをよくする生薬や補血のできる生薬がバランスよく配合されているので、 使用する場合も多くあります。
ほか、補助的にむくみがひどい場合は五苓散、イライラが強い場合は抑肝散を使用することもありますが、いずれにしても 体質や証を考慮する必要があるでしょう。

月経期のケア

月経期は、女性にとってもっとも体を大切にすべき期間です。消耗される気血を補うこと、そして月経血がスムーズに排出されるために気血の巡りをよくしておくことが大切です。

月経期に心がけたいこと
いつも以上によく眠る
気血を補うものをよく食べる
体を冷えから守る
ストレスを避ける

食養生のススメ・生薬製剤のススメ

気血を補う食材としては、なつめ・プルーン・干しブドウ・イチジクなどのドライフルーツや クルミ・松の実・アーモンドなどのナッツ類、 黒きくらげや黒豆・黒ごま・ひじきなどの黒色の食材がお勧めです。 また、気血のスムーズな巡りを阻害するという意味でも冷えは大敵です。 キンキンに冷えたビールや生ものなどには注意してください。 医薬品(生薬製剤)としては、月経期の気血不足に当帰養血精などの気血を補うものを温かいお湯でゆっくり飲むのも良いでしょう。

気血を補う「当帰養血精L(第2類医薬品)」は、婦人の宝と言われる生薬「当帰」が処方の7割をしめる薬です。冷え・貧血・まめいなど血虚の症状に対応します。

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器質的な疾病について

いわゆる一般的な月経痛の範囲を逸脱した症状...立っていられない程の痛みが続いたり、意識を失ってしまったり、そこまでは いかないけれど鎮痛剤が効かないくらい痛かったりなどの場合は、子宮内膜症や子宮筋腫、骨盤内膜症や子宮頸管炎など、器質的な疾病を生じている恐れもあるので、いちどきちんと検査を受けてみましょう。 西洋薬や病院での治療と並行して使用できる漢方もありますので、ご相談ください。

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